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★指導員からの一言（大隈指導員）★

第2回JKAアフリカ大会 / アフリカ地区講習会・審査会

報告者　大隈広一郎

去る8月28日～8月31日にアフリカ地区講習会・審査会、9月1日に第2回JKAアフリカ大会（前回は2015年に、3年毎に開催）が開催されました。今回、総本部からは首席師範植木政明先生、そして大隈が南アフリカに赴きました。南アフリカJKAからはもちろんアフリカ各国から合宿、大会の参加がありました。

アフリカにおけるJKAの活動はまだまだ発展途上にありますが、各国のリーダーの熱心な活動のもと徐々に規模を拡大（前大会では6ヶ国、今大会では11ヶ国参加）しております。

【講習会】

首席師範植木政明先生の指導では200名以上の空手家が参加。姿勢、バランス、技から技の移行時における脱力の重要性が指導されました。また、前蹴りの指導では、軸足の使い方が前蹴りの強さ、蹴り後の様々な変化を可能にすることを指導いただきました。アフリカの空手家も植木首席師範の蹴りの強さに驚いていました。「前蹴りを受けさせた時がチャンス」のアドバイスも印象的でした。

大隈からはJKA・松濤館空手道の根幹である高速の重心移動、体幹の使い方を平安初段、慈恩、鉄騎初段、二段、三段を通して指導しました

【第2回JKAアフリカ大会】

開会式では現地南アJKAのヨハン・ルーツ会長の八段位証書授与式が行われ、植木首席師範から直接証書が手渡されました。

南アJKAはスタン・シュミット先生、ケン・ウイットストック先生が八段に列されており、ヨハン・ルーツ会長で3人目（外国人空手家は4名八段位の先生がおり、ヨーロッパではデンマークのブラ先生も八段）です。南アの多くの先生方は過去日本で修業され、指導員稽古で揉まれ、帰国後、後進の指導に当たられています。南アJKAは会員7,000人で日本、ドイツに次ぐ会員数で、アフリカでアフリカ大会を開催できるのは南アJKAしかありません。

アフリカ大会では世界大会同様、少年大会と一般大会を開催していますが、熟錬者部門も併せて開催しております。南ア チーフインストラクターのヨハン・ラフランジェ氏（2000年世界大会組手2位、組手・形ともに世界大会で長年活躍）からは「世界大会でもぜひ熟錬者部門を」との要望もありました。

熟錬者部門から始まり、少年部門、一般部門と熱戦が繰り広げられました。最後の国別対抗の男子団体戦組手では前大会同様アンゴラと南アの対決で最高潮の盛り上がりとなりました。

前回は南アが内容差で薄氷の勝利、今回も大接戦の内容判定に持ち込まれ、南ア先鋒が棄権したことがアンゴラに一本与える形となり内容差で今回はアンゴラが勝利、栄光を勝ち取りました。

アンゴラは榎枝先生が目をかけて育てた空手家達（ゴメス氏、シルバ氏）が現在、後進の指導に当たっており、榎枝先生の力強い豪快な空手を引き継いでおります。

世界大会でも強豪の南アと前回、今回と互角以上の勝負をしている彼らの世界大会出場が楽しみです。

また、少年の部ではインド洋諸国のマダガスカル、モーリシャスの活躍がありました。南ア選手優勢の中、形、組手ともにメダルの獲得があったことは特筆に値します。

無事成功理に終了した第2回JKAアフリカ大会、第3回の次回は3年後の2021年、同じく南アフリカで開催の予定です。