2017年7月28日から30日までインド合宿にて指導を行ってまいりました。

　今回の合宿場所はムンバイ市。人口約２０００万人の経済都市で、交通渋滞も激しく、オートリキシャが車の脇をすり抜け、その道沿いの歩道には常に人々が闊歩しているような街で、非常に勢いと活気があります。

　電車で６時間かけて、または８００キロ先の町からバスに揺られて、と遠方からの参加者も多く、インド国内の１２州より集まった色帯の子供たちから各州で道場を持つベテラン指導者までの幅広い年齢層の生徒さんたちが約190名参加されました。

　合宿では全体で基本の立ち方や締め方、技の意味を理解していただけるようじっくりと稽古しました。その後、少年部と一般部で分けて指導を行いましたが、一般部ではベテラン指導者が中心であったため、熱心に耳を傾け、積極的に質問が上がる雰囲気での稽古となりました。

　また、合宿初日の稽古後、４０歳以上、４５歳以上、５０歳、５５歳以上のカテゴリーに分けた熟錬者大会が盛大に開催されました。インドで指導されている方々が久しぶりに選手として出場される機会を設けることで指導者間での交流も深まり、またそれぞれの道場での指導方法を共有することができたことと思います。

　ベテラン指導者は今回の合宿で習得した稽古方法を各自の道場に持ち帰っていただき、口頭で指導するだけではなく、子供たちへ技や動きを“見せて“指導できるよう、ぜひご自身の稽古に励んでもらえればと思います。そういった意味合いでの熟錬者大会の開催は非常に有意義なものになるものと思います。

　最後に、インドのアーナンド先生はじめ、インドの皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

谷山卓也