令和7年8月11日に発生した豪雨災害において、幼児から高齢者までの女性4名が乗った車両が川に転落し、そのまま河口から海へ流されるという非常に危険な状況が発生しました。
その場に居合わせた日本空手協会天草支部 栖本道場の松尾圭悟先生は、他2名の方々とともに、迅速かつ勇敢に人命救助にあたられました。
水位が急激に上昇し、流れも速くなった川へ、体にロープを巻き付けて入り、腰まで浸かりながら、見事4名全員を無事に救出されたとのことです。さらに、救助された車両には小さな子犬も同乗しており、松尾先生は人命救助の直後、恐怖で震えるその子犬にも気づき、優しく抱きかかえて安全な場所へと運ばれました。命の重さに大小はないという先生の姿勢が、ここにも表れています。
この功績が称えられ、令和7年11月13日、天草警察署より松尾先生に感謝状が贈られ、表彰されました。
なお、松尾先生ご自身もこの豪雨により水害の被害を受けられていた中での救助活動であり、その献身的な姿勢には深い敬意と感謝の念を抱かずにはいられません。
この出来事は、熊本日日新聞、読売新聞、RKK熊本放送の各社によっても取材・報道され、多くの方々に感動と敬意をもって受け止められています。
松尾先生は「（当時は）助けなければという使命感があった。命を助けられて良かった」と語られており、その言葉からも、行動の背景にある強い責任感と優しさが伝わってきます。
以上、ご報告申し上げます。

日本空手協会
熊本県本部/ 事務局長 鈴木規之