年頭挨拶【草原会長より】
令和8年を迎えて
日本空手協会会長
草原克豪
皆様、明けましておめでとうございます。
昨年は、恒例の各種全国大会では日頃の稽古の成果を踏まえた質の高い演武が披露され、春秋の合同合宿には国内外から大勢の空手愛好家が参集するなど、日本空手協会としては例年にも増して充実した時間を共有することができました。これもひとえに会員の皆様の空手に対する愛情と協力精神の賜物と改めて感謝の意を表します。
今年の干支は午年(うまどし)。午年は活力、行動力、前進を象徴し、新しい挑戦や飛躍に適した縁起の良い年とされています。日本空手協会としても、これにあやかって諸活動のさらなる充実に向けて取り組んでまいります。
言うまでもなく空手は沖縄発祥の日本の武道です。そしてその究極の目的は、道場訓にもあるように「人格の完成」です。武道では武士道精神を大事にしますが、武士の「士」とは、もともと学問や道徳を修めた人のことです。ですから皆さんも空手の稽古に励むとともに、学校の勉強や読書などを通じて自己研鑽にも努め、「文武両道」の士として活躍することが期待されているのです。
近年は武道に対する関心が高まる一方で、現実に目を向ければ、急激な人口減少の影響もあって大学などでは部員獲得に苦労しているようです。しかし、他方では、社会における働き方改革や長寿化の影響もあって、大学に入ってから、あるいは卒業して社会に出てから、健康維持のために空手を始めたいという人も少なくありません。
実際、船越義珍先生は空手の効能として、体育、護身、精神修養の3点を挙げていました。老若男女、誰でもいつでもどこでも稽古できるのが、空手の特色と言っていいのです。道場での多くの仲間との稽古や交流は、必ずや多くの人の人生をより豊かで潤いのあるものにしてくれるはずです。日本空手協会としても全国の各支部道場において、そのような多様なニーズに積極的に応えていかなければなりません。
会員の皆様も、新しい年の初めに改めて自分の目標を確認し、その上で、自分のペースに合わせて稽古に励み、心と身体の状態を正常に保つよう心がけていただきたいと思います。
令和8年が皆様にとって、午年にふさわしい新しい挑戦と飛躍の年になるようお祈りします。





